20203「行政行為の職権取消は法律上の根拠を必要としない/行政行為の職権取消と撤回」行政書士試験の行政法

 行政法チェック
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このブログは、行政書士試験の過去問題から行政法の重要事項をピックアップし、問題文の出題意図を、いかに見つけ出すのかをメインに解説しています。つまり、いかに「ひっかけ」の部分を見つけ出すか、ということです。重要ポイントとしてチェックしてください。
スマートホンを使えば通勤や通学の時間にチェックすることができます。 条文や判例を中心にそのポイントをおさえてください。

「行政行為の職権取消は法律上の根拠を必要としない」

【ひっかけは?】

(正)行政行為の職権取消は、【当該行政行為が違法になされたことを理由にその効力を遡及的に消滅させる行為】であるから、当該行政行為の根拠法令において個別に法律上の根拠を【必要としない】。

《ひっかけはここ!》
(誤)”行政行為の職権取消は、私人が既に有している権利や法的地位を変動(消滅)させる行為であるから、当該行政行為の根拠法令において個別に法律上の根拠を必要とする。”(過去問より引用)

【解説】

・行政行為の職権取消は、処分庁または上級行政庁(監督庁)が、行政行為が違法になされたことを理由にその効力を遡及的に消滅させる行為である。

・そのため、行政行為の職権取消は、個別に法律上の根拠を必要としないとされている。

白神英雄/行政書士・行政書士試験アドバイザー】
参考文献・引用:「行政法」第5版/櫻井敬子他著(弘文堂)・法律学小辞典第5版(有斐閣)・判例六法(有斐閣)・ポケット六法(有斐閣)・過去問題

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※この「行政法」は、いわゆる行政法総論全般について、簡潔に記述されています。行政書士試験受験者には、資格試験向けのテキストを読まれている方が多いと思いますが、併せてこの「行政法」をお読みいただくと法律の勉強をしているのだと実感できるものと思います。私もこのブログを書くにあたり、おおいにこのテキストを活用しています。

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