20201「行政行為の撤回と行政行為の職権取消/行政行為の職権取消と撤回」行政書士試験の行政法

 行政法チェック
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このブログは、行政書士試験の過去問題から行政法の重要事項をピックアップし、問題文の出題意図を、いかに見つけ出すのかをメインに解説しています。つまり、いかに「ひっかけ」の部分を見つけ出すか、ということです。重要ポイントとしてチェックしてください。
スマートホンを使えば通勤や通学の時間にチェックすることができます。 条文や判例を中心にそのポイントをおさえてください。

「行政行為の撤回と行政行為の職権取消」

【ひっかけは?】

(正)行政行為の撤回は、処分庁が、当該行政行為【をその後に発生した新しい事情】を理由にその効力を消滅させる行為であるが、効力の消滅が将来に向かってなされる点で職権取消と異なる。

《ひっかけはここ!》
(誤)”行政行為の撤回は、処分庁が、当該行政行為が違法になされたことを理由にその効力を消滅させる行為であるが、効力の消滅が将来に向かってなされる点で職権取消と異なる。”(過去問より引用)

【解説】

・行政行為の撤回は、処分庁が、有効に成立した行政行為をその後に発生した新しい事情を理由にその効力を将来に向かって消滅させる行為である。

・なお、撤回は処分庁のみが行え上級行政庁(監督庁)は行えない、とされている。

・行政行為の職権取消は、処分庁または上級行政庁(監督庁)が、行政行為が違法になされたことを理由にその効力を遡及的に消滅させる行為である。


白神英雄/行政書士・行政書士試験アドバイザー】
参考文献・引用:「行政法」第5版/櫻井敬子他著(弘文堂)・法律学小辞典第5版(有斐閣)・判例六法(有斐閣)・ポケット六法(有斐閣)・過去問題

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※この「行政法」は、いわゆる行政法総論全般について、簡潔に記述されています。行政書士試験受験者には、資格試験向けのテキストを読まれている方が多いと思いますが、併せてこの「行政法」をお読みいただくと法律の勉強をしているのだと実感できるものと思います。私もこのブログを書くにあたり、おおいにこのテキストを活用しています。

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